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  • 執筆者の写真山田

4月21日の研修会「片麻痺者のリハビリテーション概論」は、どのような講義とどのような実技があるのでしょうか?という質問にお答えします。


今月、21日(日)の研修会の内容について、ご質問を頂きましたのでお答えしたいと思います。


研修会のスタッフからも聞いていましたが、「最近、実技練習を避ける方が結構いるのですよ。」ということなのです。

よくよく話を聞いてみると、「どうやら、実技を練習すると実力が明らかになってしまうので『実力を公表しない』、という選択らしいのですが。知識を増やすことには熱心なのですが実技となると院内でもなかなか練習に参加される職員が増えませんねえ。」とのこと。


なるほど、よく分かるはー!その気持ち! 


講師である山田だとて、お師匠さんの元で修行を始めた時には、周りの目が「怖っ!」って見えたものです。別に、先輩方は、そんなつもりで見ていたわけではなく、たまたま目があったりしただけなのでしょうが、修行に入ったばかりの僕には、なにやら実力を見定められているようなそんな感触がありましたものね。


という訳で、研修会は知識の整理から始めようと思います。

知識の整理をなぜ徹底的にするのか?

僕が理屈っぽいからでしょうね。理屈に合わないと納得いかなくって先に進めないので、まずは、きちんと知識を確認しましょう、という感じです。


実技だとて同じこと。実技が的確にできるようになるには、触診ができる必要があります。触診ができるためには知識を実際の手に置き換えて確認して見る作業が必要です。

知識と技術の融合、という作業をすることが大切だと思っています。


僕が新人だった頃、なんだかしっくりこないなあ、と考えていたことがあります。

それは、「片麻痺になるとなんで動けないのだ?なんで座っていられないのだ?なんで上手にトランスファーできないのだ?」ってことでした。

「障害を負って出来なくなったのだからもう一度出来るように練習するんだ」という理屈が納得いかなかったのですよね。


その「原因追求」という姿勢は相変わらずですが、とにかく、自分の疑問に答えを出す、というスタイルでズーット仕事をしてきた僕には、「そのスタイルで伝える」方法しか思いつかないのです。


ですから、「先生の話は難しいです。」と言われても「そうだよなあ、難しいよなあ。僕だって噛み砕けてないもんなぁ。」という言葉しか出てきません。(^_^;)


まあ、それでもなんとか出来るだけ噛み砕いて、新人にでもわかり易い様に順を追って知識の整理と具体的な技術練習を段階的に実施する予定でおりますよ!


臨床では、対象者は様々な背景をお持ちでさらに様々な疾患を持っておいでです。

理屈通りにいかないことなんて100%分かってますって。だけれども、だからこそ理屈で考えられる頭が必要なのだと思うんですよ。

エモーションもパッションもモティベーションも情動的で全く理屈ではどうにもならないと知っているから、理屈で解決出来ることは理屈で解決したらいいと思っています。何か一つでも解決できたらきっと自信につながります。自信に繋がれば余裕もできるので、対象者の立場になって考えるゆとりもできるってもんでしょ?!

何もできないレベルから、「あれもやれ!」、「これもやれ!」「いろいろ体験しろ!」って言われたって出来ないもんはできないんだって!


大切なことは、この同じリハビリテーションサービスというフィールドで仕事している多くの仲間が、足の引っ張り合いではなく協力し合っていい職域に育て上げることじゃないっすか!


皆が、楽しげにエネルギッシュに切磋琢磨できる環境になればそれは結果的に患者さんの幸福につながるはずです。


だから、「山田さん、解説しすぎ!」って言われようが「そんなに説明ばかりしていると自分で考えなくなっちゃうよ?!」と言われようが、「正しい答えのない世界」だからこそ、今僕が自信をもって解説できることは徹底的に解説するって決めたので、そんな研修会です。


よろしかったら参加してみてね。皆さんにお会いできの楽しみにしていますよ!(^O^)

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