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  • 執筆者の写真山田

研修会の報告とナイトセミナー追加募集について

先日、5月19日に今年度の研修会第2回目「徹底的に症例検討!」を開催しました。



この症例検討会では、「現象をどのように理解し、何を解決するか。そのために、僕らにできること(具体的な治療手段)を考えて実施してみる。」ということを1日かけて整理してみました。


日常の臨床では、「そこまで時間かけて現象を確認したり、深く考察したり、解決手段を考慮して仕事はできない」のは当たり前(回復期で一人に3単位以上取れるならできるかもね)。まして、1単位20分取るのがやっと、である老健やデイサービス、外来クリニックで仕事するセラピストには、「分かっちゃいるけどできませんよ!」ってのは十分承知しています。


なので、研修会という場で体験して、実施して、経験値を増やし、「一人でもいいから徹底的に深く関わる患者さんを増やす」ことが現実的だと思うのですよ。


ただ、闇雲に「分析してみよう」、「考えてみよう」では、やはり、絵空事の想像で話が進みやすいよな、との思いから、今回は、「整理用ノート」なるものを提供して、「全体像」、「達成目標とその現状」、「目標とする動作・行為・活動に必要な運動要素、感覚要素、認知要素など」、「目標とする活動を阻害している要因」、「解決しなくてはならない要素」、「解決するため使える手段」、「結果 残された課題」という項目にわけて詳細に検討してみました。


その結果、参加者全員で具体的に考えを進めていく経験値を得たものと思われます。

まあね、研修会後の感想で「頭がしびれるほど疲れました!」ってお聞きしましたが、そんなに疲れるほど勉強に集中できたことは必ずやみなさんの肥やしになっているはずと思います。


それでも、なお、講師である山田は「ああ、ここの解釈がキチンと伝わってなかったな。」、「この現象を考えるについての知識の整理を突っ込んでやればよかったな。」って反省もあります。

例えば、「姿勢分析は、アラインメントやパターンから対象者の姿勢保持に用いている感覚を見て取ること。この姿勢には意味が有ること。」を伝えたのですが、ここの解釈については、今一度、丁寧に知識と考え方をディスカッションしたほうがよかったな、とか、「治療技術について、紹介だけでなく、今この技術を使っています、って解説があったほうがよりリアルに技術のイメージが持てたかな」とかいろいろ考えてます。


そんな反省を今度はナイトセミナーに活かそうって寸法です。


ナイトセミナーでは、時間は短いけれど、テーマに乗っとった、知識の整理と現象の解釈のつながり、などが端的に伝えられるはず。短時間で集中して、技術とそれに伴う知識と、「ああ、だからこの技術を使うのだね?!」というアハ体験をしてもらおうって目論見です。


始めに言っておきますよ!

研修会やナイトセミナーは、難しいです。難しいことをやろうとしています。難しいけれど、このぐらい噛み砕けば、少しは理解しやすいだろう、というところまで噛み砕く作業をします。


いみじくも、参加者の一人が言っておりました。

「山田先生は、(作業療法士なのに)ガチのPTですけど、研修会の進行方法は作業療法ですね!」ってね。そう、僕はね、研修会、ナイトセミナーという作業活動で参加者の「なんだか楽しい!」を実践しているのです。「難しいし、分かりにくいけど楽しい!」こんな時間を一緒に体験しませんか?


ナイトセミナー。特に、6月9日からの「姿勢・動作分析勉強会」にまだ余裕あります。「臨床を考えるのがこんなに楽しかったんだ!」を味わいたい方は、ぜひ、ご参加ください。


ナイトセミナー詳細は、こちらから⇒  「Will Labo主催ナイトセミナー」


臨床の疑問を解決しよう会 症例検討会は、今年度は隔月で開催します。皆さんが、日ごろ臨床で悩んでいる患者さんの検討をすることもできます。お気軽に、お問い合わせくださいませ!


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